Utakata
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まゆ
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暑いなと 父の声して 遺影見る 盆は来週 馬もないのに
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幾度か 義父と歩いた 散歩道 風にさからい しじみ蝶舞う
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茹だるよな 真昼の川辺 過ぎゆけば 川面切裂く 燕の黒よ
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夏の朝 開かぬ扉の 最後尾 我の後には 一人も来ずに
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朝陽さす 白きタオルに 手を置けば 跳ねて光りぬ 小さき蜘蛛よ
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お見舞いに リンゴとゼリー 思い立ち おかしいやら せつないやら
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リハビリで 会えぬ仲間に 飛んでゆけ 色とりどりの 想いをのせて
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百日紅
(
さるすべり
)
ピンクのフリル 風に舞い 我に届きぬ 蝉の鳴く朝
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常若の 蝶の文様 煌めかせ 続く空へと 祈りのせゆく
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火照る身に 井戸水かけて 笑い合う 集う仲間と 歌の合間に
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祈りとは どんな色して いるのだろ 今日は涙で 見えないのかな
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湯にしみて 猫のケリケリ あれだよな 爪を切らねば できるだろうか
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久方の 星にときめき 声上げる 光る形は リンゴとゼリー
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絶望で 金神様に 祈る夜は 知恵の扉も 叩いておくれ
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甘い香に 母の横顔 浮かびくる 夜にとけゆく 月下美人よ
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赤い筋 指でなぞって 猫見やる 爪を切らせて もらえませんか
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小雨降る 橋の袂の 白き花 月は無くとも 光っておくれ
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ケリケリと 委ねた腕に 爪たてて どうして行って しまうのかしら
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雉の鳴く 山の麓に 風渡り たどる先には 白八汐咲く
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民草の 想いに楔 打たれたり 止められはせぬ 穴開けるまで
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川なのに 横波たちて 押し寄せる 鳥も隠れた 急いで去ろう
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剥き出しの 過激な歌に 拍手して ハート押せぬと 躊躇う我が手
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象徴の 三種の神器 前にして 姫皇女継げぬ 誰が言うのか
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ギーギーと 不気味に叫び 追いかける 恐れを知らぬ オナガの群れよ
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目印の リンゴとゼリー タッチして 想い届けと ♥️を送る
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物からの 立場で歌を 詠んでみる 面白いかな 伝わるのかな
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嗅いでみて 鼻に指寄せ 目を伏せる ママに似ている あなたはだあれ
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光らせて わき芽の先に 冷たき刃 眠りにつこう また出会うまで
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幼き手 朝顔摘んで カップつぐ ブルーハワイに グレープですよ
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猫ならば 大好きだよと 軽やかに 鼻チューさえも してみせるのに
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