Utakata
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志島千歌
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排気ガス 黒く染めるは歩道橋 影で寄り添う 新宿の鳩
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体育祭のリレーのように走る人 きっと間に合え! 発車二分前
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無機質で プラスチックな朝だけど 吊り革握る 突き上げる拳
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8両目 めがねの休日お父さん ポケット手を入れ まるでモデルさん
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しまうまの 背を歩く僕ら働いて スクランブルな 日々顧みず
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君がいて 僕がいなかったこの街も いつかはふたりの秘密になるかな
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駅降りて 変わっちゃったとこぼす君 知らぬ街でも分かってあげたい
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ここに住み 横目で見るのは何度目か 出汁のにおいが そそるうどん屋
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寂しくも無いけどいつも思い出す 終電までの二つのグラス
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街並みの 全てを洗っているようだ 大粒の雨 清しい梅雨入り
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最近は 暑かったからと 半袖の きらめく君が 真夏の合図
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梅雨が好き 逸らして言う君の目尻見て 僕も素敵な雨の日が欲しい
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長い爪 巻き髪金髪赤リップ なんでかふたりで 食べたラーメン
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心臓の 裏の冷たく柔らかい 僕の住処に 風は吹かない
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目薬を 選ぶがために 覗かれる 知らぬ瞳で 澄み渡る黒
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僕だけが 許されない気がしていても 居場所があるかな コンビニ人間
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心がわりの 相手は僕に決めなよと 言われてみたい 今夜はブギー・バック
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生い茂り 何を守るか 草木たち 誰も知らない 廃屋の声
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振り向いて なんとなく君が好きなんだ 風に膨らむ カーテンみたいで
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僕が悪い 僕が悪いけど 僕色の 影に隠れて 咲いてるあの事
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茜色 揺れて膨らみ滑り落ち 濡れる頬まで 染めあげていた
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この場所も 話す言葉も 知らなくて でもここにいる かにに刺されて
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胸を濡らした涙が海原へなんだか絵本みたいな風景
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生きてしまう 生まれてしまう 人間の 強さか弱さか 八日目の蝉
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悩みごと 長く煮詰めて できたもの 時間をかけたからこその味
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おなかいたい あたまがいたい なぜならば 体育だけは やりたくないのだ
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きみだから 優しく咎めてほしいのだ 呆れて笑ってほしいのだ
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十年後 ふたりがまだ手を取れるなら 会いにくるなんて 忘れた約束
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じりじりと 肌が焼けてく もう少し あともう少し 隣に居させて
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右を向く 三角を押す きみだけに言えない気持ちを 誰かが歌う
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