Utakata
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齊藤智都
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プレステが最後に吐いた虹色のノイズのうえを走る桃鉄
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燃え盛る承認欲を止めるため強めのWAFを処方しますね
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物憂げな空き缶ひとつと車止めそれは小さな小さな廃墟
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悪気なく羽根は回され運ばれて気づけば部屋が床屋になった
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地鳴りする夜間工事にうとうとと二重窓への愛をささやく
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天井に差し込む青がまたたいて二人は笑う新居の夜に
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木枯らしを切って駆けてく夜十時買ったばかりのケーキ抱えて
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中秋の夜の小雨の住宅地ここがいいよね殺されるなら
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小窓から身を乗り出して見る花火 映画にはない今夜が好きだ
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好きなだけソフトクリームを食べるとき喉仏とか引っ込んでるよ
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月曜に追われて逃げてカラオケへ ここは金曜日大使館だ!
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ワーク・ライフ・バランスとかいうけれどリモートワーク≒リモートライフ
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丸善の喫茶店にもスーツ、スーツ、スーツ どこでも買える東京ばな奈
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空っぽの写真フォルダにくっきりとまばゆい夜は焼きついていて
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零時すぎ横浜線に揺られても位置情報は迷子のままで
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正確な位置情報を測るにはまずきしめんを立ち食いします
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和やかな夜の終わりの指定席 倍速で遠ざかる気がした
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目覚ましの次に聴こえた発車ベルねぼけまなこの新横浜で
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みぞれ舞うサイクリングはびしょ濡れで二人は笑う罰ゲームかと
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寒空のベンチでちょっとひとやすみ立ち上がったら尻型の汗
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風に舞う羽根を必死に打ち返しもうほかほかのダウンジャケット
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です・ますは気づけば溶けてなくなってあなたと僕はキャンバスのうえ
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カラフルな『無題』と名乗る四角形 滲みの奥の声を聞かせて
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かたまりにさじいっぽんで立ち向かう一年振りに開けた砂糖と
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父ボソリ母ケラケラの時間だけ.mp3にしてもいいかな
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閉めたのに途中で止まる実家の戸できた隙間は三年分で
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東急のエスカレーターで加速するYokohama Cityにめまいがするよ
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朔日の逢魔が時にとめどなく黒鮪ゆくうねる東京
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赤と赤数秒だけの均衡にしましまを踏むひとはけろりと
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駅そばのホスピタリティに雨の日はスタンプ二倍押されたきもち
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