浮枯草
0
6
投稿数
13

はじめまして。よろしくおねがいします。

などてかは春の夜風にふりにふる花と過ぎにし月日追ふわれ
5
戻らばや花かんざしの童女わらはめの姿包みし春の夕暮れ
12
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
15
いにしへのひじりむてふ春霞憂き世をよそに山にみちたり
17
奥山の菅の根しのぎ降る雪のぬる春にも君のあらなく
13
思はでも過ぐせるものをなかなかに面影追ひ春の夜の月
15
笑みながら刺す薔薇や知る女々しくもなれぬ女のさだめてふもの
11
萎るるを知らず散りたき桜花散り敷くものは涙なりけり
13
藪椿水仙榊水芭蕉群るるが常の地を這へ一匹
14
春霞立つ雪の辺の道しるべ来よと振る振る狐の尻尾
15
告げよ春 この世は冬の幻と 河原の石売るほどのかひ無く(つげ義春逝く)
17
冬ごもり春日を待たずにけるを惜しと云はぬが華の枯人かれびと
16
生まれ落つ憂しと云ひつつ泡沫の浮世に生まれ返る愚かさ
13