Utakata
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言葉遊び勢です
叶わぬと 知り願えども 足りぬ手を 降ろす勇気も 伸ばす努力も
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束の間の 逢瀬に火照る 西空の 朝月の背に 藍を重ねて
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遠雷の 音の鳴る夏の 夕暮れは 鉄と水底 仄かに香る
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偶像と 課金と宗教 自殺より まず傘が無い 買う金が無い
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遠き日に 見上げ育った 父の背を なぞりこそすれ 未だ及ばず
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蓋開かず からんころんと ドロップ缶 今こそ分かる 薄荷の嬉しさ
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常闇の 我が世に明かりも 彩りも 絶えて昇るは 紫煙の灯り
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「今日も雨」 頬膨らませた 傘越しに 雫が飾る 君の幻
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肌露わ 甚だ婀娜さ 絢数多 ただただ新た 夏の只中
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口中を 過ぎる薫風 氷菓子 透頂香も 頂譲らん
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梅雨明けに 滅入る日陰の 行き止まり 独りぼっちで 揺れる蕺菜
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誰が為の 装い問えば 「彼の為」と 侵す背徳 打ち込む楔
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青草の 撓む戯れ 漣の 返す葉擦れに 夏を思わん
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枯れ花に 湿り気一つ 想い馳せ 君は知らぬか もう忘れたか
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所作知らず 所以も知らず 巻き戻し 背中に廃語 響きを置いて
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更け行けば 名残りは汗の 残り香と 乱れた褥 果てる理非道
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指絡み 永久と尋ねた 笑む君に 今何処かも 聞けず永遠
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懐かしさ 思考は空を 飛びにけり 春の最中に 薫る秋風
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長針に 足踏む短針 願えども 重なる刹那 先行く背中
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土瀝青 昇る苔の香 水底に 雨垂れ泳ぐ 鉄魚の群れ
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溢れ落つ 伝えず伝う 一雫 露と消えるか 波の随に
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寄る辺無き この身を知った 浅き夢 明日は骸か 灰と変わるか
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人肌の 温もり恋し 黎明の 頼りなき陽に 盲目と知る
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憚らぬ 口も虚ろに 成り行けば 真の甘さ 食む一匙
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流れ行く 明日も今日へと 過ぎるなら 昨日も明日と 変わり行くかな
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雑踏が 途絶えた街の 美しき 瞬く月と 信号機
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変わり身の 変わり映え無き 変わらずを 変えてしまうは 変わらず君か
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かなかなと 暮れ行く夏と 消える影 腕に涼風 寂しさが鳴く
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微睡みに 浮かぶ想いは 泡沫と 醒めし今では 夢か現か
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あの頃の 友の行方も 知らぬまま 独りぼっちで 待ち望む夏
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