きのぽ
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少しずつ詠んでいきたいです。

うるさくて眠れないから隣室に言うか言わぬかメイクしんどい
8
振り向いた君のほっぺを指で押し参りましたと言わせてみたい
7
優しさがたりない今日を振り返るいつかあなたもいなくなるって
10
青空に届けと飛ばし落下する紙ヒコーキをあなたと笑う
23
うまくいくクレーンゲームのゴトンから欲望レベル０以下になる
10
アイスからいこうとするとソーダ水ヤキモチ焼いてすぐにこぼれる
12
一度だけふざけてキスをした夜に近くて遠い星が笑った
12
少年の瞳忘れぬ君ならば私は正義忘れぬ少女
14
友達に気持ち隠して譲る恋そんな私がいちばん嫌い
12
指先が少しだけ触れ手を握るあなたがカレになった瞬間
15
見習いの魔法使いが雨上がり虹をえがくがすぐ消えちゃうの
15
君からの返事がこない夜に抱くねこの体は意外とのびる
22
唇で君と交わしたサヨナラが朝の光にそっととけてく
9
友達が「告白うまくいったよ」と私の胸に飛びこんできた
4
暮れてゆく町並みふたり手をつなぎ秘密の交信してるみたい
9
たけぇなと笑って買ったりんご飴こどものように食べるんだね
7
シャープペン借りたままだね君に会う口実のための人質だよ
19
またねっていつも言うのは私からほんとは君に言ってほしいよ
6
かじかんだ指をあなたのポケットに好きだからこそ恋に飛び込め
8
もう少しあと少しだけこのままで君の背中に鼓動をあずけ
10
憧れの人もいるけど絶対に私は私の自由がいいね
7
青春に卒業試験あるのなら何度も留年くり返すね
9
でもねって言いかけたのは君の方。春風がそっとふたりをつつむ
6
思い出が人生を語る時には耳をふさいでただただ眠る
7
マジうまいカレーと褒めた元カレのビニール傘を返せずにいる
20
私にはまるで関係ないような話し方だね（キミガスキナノ）
3
切りすぎと君が気にする前髪は家までチャリをこげば忘れる
17
通り雨なければ君と出会わずに静かなキスも交わさなかった
15
放課後に君と本屋で待ち合わせお揃いのブックカバーを買いに
6
寂しくて思わず電話かけようか悩む自分がめんどくさい
10