うるし原漆  フォロー 0 フォロワー 3 投稿数 23

嘘ばかり上手になって 自分さえ ついうっかりと騙してしまった 

涙待ち 遠くの灯台見るように 本当はちっとも哀しくなかった 

要するに愛を理由としないなら するり、と解ける謎の数々 

「おいしい」と言えば「そうね」と振り返る 美味しいことが幸せになる 

への字ぐち 可愛くないから笑ってよ 苦笑いしたあなたには◯まる 

仮名よりも記号になってゆく思考 宇宙かなたの人になってゆくのか 

退かぬ熱 寄せてはかえす高く低く しこうかいろがひらがなになる 

「あ」と言えば 一文字分だけ訪れる静寂さみし ひとり寝の夜 

たぎる体温ねつ 我生かそうとする熱に 恥じないように生きていかねば 

「すみません、陽性でした」と謝られ 「妖精ですか」と誤変換する 

さよならを決めてしまうと 笑顔しか浮かんで来ない ごめんさよなら 

体温計咥えてぐんぐん上がる熱 仮装大賞思い出しをり 

白か黒か選べぬのなら 桃色の道を歩こう 君と一緒に 

五十円玉が欲しいと 三十円手渡されるよな 理不尽な恋 

三日坊主も万年ならば何かしら 何かにならぬかしら四十五しじゅうご 

透明なハートが赤く色づきて 今日を一日 愉快に過ごそう 

昨夜の情事こと 断ち切るように爪を切る パチンパチンと深爪をする 

ずるい骨 珊瑚のように軽く白く 最期まであなたは美しかった 

周りから祝福されるだけの彼ひと  私だけの、を探してるのに 

その次の一手をいつも巡らせる オセロみたいな恋は終わりね 

もう少し笑ってもらっていいですか 左のえくぼが深くなるまで 

2年半勤めた会社の退職届 13g 空に飛んでけ 

心から ありおりはべりいまそかり 貴方の心に 私はいますか