うるし原漆
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若葉から落ち葉になりぬその日まで 風に吹かれて踊ってみたり
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小鳥ゐて 物哀しげに目が合ひて 私は小鳥になってしまった
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嘘ばかり上手になって 自分さえ ついうっかりと騙してしまった
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涙待ち 遠くの灯台見るように 本当はちっとも哀しくなかった
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要するに愛を理由としないなら するり、と解ける謎の数々
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「おいしい」と言えば「そうね」と振り返る 美味しいことが幸せになる
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への字ぐち 可愛くないから笑ってよ 苦笑いしたあなたには◯まる
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仮名よりも記号になってゆく思考 宇宙かなたの人になってゆくのか
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退かぬ熱 寄せてはかえす高く低く しこうかいろがひらがなになる
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「あ」と言えば 一文字分だけ訪れる静寂さみし ひとり寝の夜
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たぎる体温ねつ 我生かそうとする熱に 恥じないように生きていかねば
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「すみません、陽性でした」と謝られ 「妖精ですか」と誤変換する
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さよならを決めてしまうと 笑顔しか浮かんで来ない ごめんさよなら
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体温計咥えてぐんぐん上がる熱 仮装大賞思い出しをり
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白か黒か選べぬのなら 桃色の道を歩こう 君と一緒に
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五十円玉が欲しいと 三十円手渡されるよな 理不尽な恋
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三日坊主も万年ならば何かしら 何かにならぬかしら四十五しじゅうご
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透明なハートが赤く色づきて 今日を一日 愉快に過ごそう
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昨夜の情事こと 断ち切るように爪を切る パチンパチンと深爪をする
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ずるい骨 珊瑚のように軽く白く 最期まであなたは美しかった
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周りから祝福されるだけの彼ひと  私だけの、を探してるのに
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その次の一手をいつも巡らせる オセロみたいな恋は終わりね
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もう少し笑ってもらっていいですか 左のえくぼが深くなるまで
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2年半勤めた会社の退職届 13g 空に飛んでけ
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心から ありおりはべりいまそかり 貴方の心に 私はいますか 
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