城居之
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残業 帰らぬ伴侶 揮いあげた拳で叩くシンバルの黙声(こゑ)
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セフレでも彼氏でもない夜ごとの遊び相手を「推し」と呼ぶなり
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朝(あさ)な朝(さ)な同じ枕を求むべし鴨の浮き寝の耐へられなさに
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二度寝してなんだかすごい夢を見たけれど忘れた前世のように
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ひもじさに死せる獣の腹中に生ける那由多(なゆた)の蟲の不可思議(ふかしぎ)
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枕元置いた眼鏡は夢のなか度がきつすぎて今朝も盲目
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肉体は主締め出す家に似たり 推せど敲けど忍(おし)たる戸口
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