月と微熱  フォロー 3 フォロワー 2 投稿数 11

やわらかな毛布の中で冷えている手には地底の鉱物の記憶 

窓ごしに初雪の音ひとつだけ祈りと呼べる言葉を探す 

もし僕がぶったいならば今ここに在ることをただ愛せただろうに 

体温も脈も呼吸もないけれど確かに生きてる何かになりたい 

人形を膝に抱きつつ静寂を壊す心臓引きちぎりたい 

点滴のようにねじ込む音楽がそれでも優しい 充電は2% 

電線に散らばる音符眺めをり不協和音の鳩撃ち落とす 

傘の下深く涙を飲み下し汐の驟雨 しゅうう割きつ進めよ 

永遠を信じてみたいまばたきをするときだけの見えない闇に 

主旋律知らないままに鍵盤へ触れるような足取りでゆく 

はっか飴含んだように目が覚めて 朝焼け泥のからだを燃やせ