Utakata
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非常勤河童
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たまに川辺にいます
約束より今はくちづけだけ欲しい明日あの子にするより多く
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人ごみを抜けたけれども気づかないふりしてつないでいたいこの手を
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思い出はひとりぼっちのこんぺいとう こっそり甘い、甘いはずなの
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照り照りてやっと夕焼けシャーベットひと日の熱を冷ましたら f i n
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木洩れ日と思えばいいよ幸せは光と影の綾なしてこそ
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時に森田童子を口笛で吹いてる人がいたら私です
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自粛ならいっそ楽しめ衣替え 令和二年の口裂け女
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あの夏を生きて尺八奏でけり千鳥ヶ淵で埴生の宿を
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いそいそと迷う指先ランチ前マスクの下のニキビ気にする
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檸檬読む君は日焼けの受験生蛍光ペンはすっくとのびる
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手の足りて野次馬となるさみしさは箸持つときの小指のここち
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カレシ未満。品定め談義乗り換えの結論せかす発車のチャイム
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よいしょっと朱肉の蓋を開ける指の皺に見とれる会議の合間
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心という授かり布のしわのばし取れぬ折り目をなずる日もあり
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球体は四方八方全て
角
(
かど
)
和して同ぜずまるみの矜持
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紙風船透かしてみれば咳の日のひとり遊びの手の中の虹
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