sin
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目の色も爪の形も歯並びも光のあなから取り戻せない
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きみの腕縁取る産毛がきらめいてうだる血潮を夏にとどめる
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午後3時 黄ばんだ空が責め立てる 褪せた畳に押し付けた頬
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由比ヶ浜 小麦の肌とすれ違う この世でいちばん犬が憎い日
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渦を巻き寄せては返す雑踏の波に揉まれた君の溺死体
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あてのない夜にわたしの憂鬱を堰き止めるために床に臥してる
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水もも救えぬ命があると知れ 根も葉も腐り朽ちていく花
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カーテンが知らせる風の通り道 拐かしてくれこの体まで
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