Utakata
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雨音
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マゾの人です。短歌は学校の授業でしか作ったことがないですがこれを機会にちょっとやってみようかしら。
白と黒だけで世界をこんなにも色鮮やかに描けるのに
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両の手で頭を抱えふと気付く頭蓋骨って丸いんだなと
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故郷のおいしいご飯と広い風呂 素直になぁれっ素直になぁれっ
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自我をトンテンカンテンして上から瓦屋根を乗せる
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芋掘りに飽きた私は砂の海を泳いでいた 母が語る夏
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熱い道
百日紅
(
サルスベリ
)
のもしゃとしたピンクが風に転がっていく
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摩擦熱自分の形合うように抜いた空気の境はぎざぎざ
2
許されぬ自分を許す許さない自分を許す汗だくのまま
4
鳩尾
(
みぞおち
)
に溜まった痛み見えるよう「痛い」と声に出し 噛みしめた
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存在は淀んでいるということで私の子宮みかん大らしい
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動けない 夏が見えるカーテンが膨らみへこみまた膨らんで
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あの時ホームの先に立つのが怖かった私 その先にいる
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いいかげん三十五度の夏なのにこんなだっけとびっくりしてる
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好物はもう味わえぬ 帰り道畑で食べた生ぬるい西瓜
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指先に神経の束 頭頂が緩み私は私を許す
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後ろ手にまとめた手を引かれ行きいやだいやだと大喜びして
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本棚は古本の香り十五年積み重なった私とあなた
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