Utakata
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遠野有希
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ウホ! ウホウホホ!!
(情緒皆無な短歌を詠みます)
降りしきる雨に打たれて 淀む目に浮かび上がるは 遠いあの
空
(
ゆめ
)
2
つまむ指 そっと離せば 白ぶどう アルコールの底に沈みゆく
3
乱れ咲き 匂いかみつつ指先にそっと触れるは 太陽の花
1
一瞬の身震いをした
蝶々
(
ちょうちょう
)
指から離れひらひらと舞う
1
指先に ちっと触れては通り過ぎ こちらを見やる まだらの猫や
0
針は0時 暗闇の中大雨にかき消されてく愛しいこの日
1
溢れ出る泡沫の夢沈み行き 呼吸を止めて口を動かし
0
かんざしを挿そうとしては散る髪にふと考えた「また伸ばそうか」
1
黄昏
(
たそがれ
)
に手を振ってくる 目を細め尋ねたる声 それは「
誰
(
た
)
そ
彼
(
かれ
)
」
1
日が沈み あなたがいないこの道に未練はないと 毒飲み干して
1
いろは唄口ずさみつつ歩きゆく いろはにほへと心はここに
1
降り注ぐ雨粒弾く
艶
(
なま
)
やかに輝く君の白き
腕
(
かいな
)
よ
5
手に持った世界の
欠片
(
かけら
)
噛み砕き 胃に流し込み同化してゆく
2
赤色にかぶりついては種飛ばし 汁付きの手をすする昼過ぎ
1
道を行くあの子の手には蒼い傘 曇天の空重く垂れ込み
2
いちねんせい くろランドセル てにもちつ じっとみつめる あかランドセル
2
沈みゆく私の心救い上げ その眼差しで世界を撃てば
1
泡沫は淀みに浮かび 姿変え
現世
(
うつしよ
)
の中 笑みを降ろしつ
1
静かなる夜のほとりに空仰ぐ
紫雲
(
しうん
)
の上に救いあれよと
1
黒布に金糸縫い込む君の背をするり流れるブロンドヘアー
1
東空
(
ひがしぞら
)
燃ゆる炎 また一つ
瞬
(
またた
)
きながら消えゆく星よ
1
炎天下アスファルトに ぽたぽたり染み込む汗の濡れ羽色なり
1
雁
(
かり
)
の群れ空に連なり帰りゆく 山紅く映え紅の葉々
3
風吹けば揺れる風鈴 見上げれば空より青し入道雲
0
泣くまいとこらえる君の ぼやけゆく想い乗せ線路は続く 果ては見えずや
3
マークシート一個ずつ埋め 終わり際ふと気付いたよ解答のずれ
3
どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
14
ぽつぽつと地面をぬらす街中に次々と咲く大きい花よ
7
新しい自分に逢いに行こうよとはさみ片手に髪切り落とし
17