しんや
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昔よりつまらないお喋りの原因は 貴女でしょうか、私でしょうか
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もう来ない、もう戻らない空間に あなたの残滓ざんしを嗅いだ瞬間
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白濁の吐息を横目に 透明な言の葉、だんだん喉のたみへ
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じっとりと沈む空気に目が覚める 私の隣に貴方の朝顔
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「あのひとと」笑うあなたの指キラリ 相槌あいづちのテンポ少し乱れて
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何度でも恋とは何かを考える それでもなんだかあの子が特別
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眩しさにさらされるたび痛感す どうかあなたも黒さを秘めて
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二年前部屋に飾った海の写真 手繰たぐる記憶のあおより褪せて
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別れの日、ぼっちとぼやく君のこと 「好きな子いたよ」素知らぬ顔で
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