Utakata
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水野くるみ
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こんにゃく
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発泡スチロールを砕き お骨に見立てる 今日のままごとあそび
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雪にならぬ雨粒が落ちる 溶ける様が詩になることを夢見て
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風が吹き鈴が勝手に鳴り出した 恋よ 恋が今はじまったの
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雪が降ると小窓開けて見る君のまぶたのうしろ すでにちらちら
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もらいます あなたの言葉をありがたく 座って歩数計を振るように
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揺らさないで でも暗く沈む夜は嫌で テレビを音だけ消して
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透明な僕をデッサンしてくれる誰かいないか 絵のうまい誰か
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結び目のある紐であやとりをする あの子のことはなんだか苦手
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七五調なら詩にできた、と嘆いてる語呂の悪い独り言の主
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空っぽのペットボトルのあの軽さ思い浮かべた? じゃあ抱っこして
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葬式でかけてほしい曲はずっと覚えとくから 今日はおやすみ
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シャボン玉吹こう 一瞬でこわれるものがあること思い出したいの
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恋がわからないの、クレヨンがこの
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色である理由のように
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生きてます、なんて答えはするものの食う寝るを小回りしてるだけ
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「スキップができません」を履歴書に書ける時代で全部うまくいく
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君は見るたびに姿が変わる、「何かになりたい」だけが変わらない
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十九歳 料金所手前の高速っぽい無料の道路にどこか似て
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見てみなよあれがパーティーよく見てよあれもパーティー 僕は暗闇
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今朝見た夢を書き起こした紙にパンをくるんで焼き食べる
現
(
うつつ
)
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「今地球の入口にいる」波打ち際に立つ少女からのLINE
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遠目から見た青い屋根見てときめくほどに恋しい遠いあの海
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「この文章、解釈次第でどうとでも読めてつまらん」それ僕の遺書
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ちりとりにずっと入らぬあの塵に似た悪口を抱えて生きる
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せわしなく街中走るこの身にもジングルベルは平等に鳴る
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「私たちにはかつて羽があった」と百科事典に書き添えてみる
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いざとなれば掃除用具入れに隠れようとだけ決めて通ってた
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干している洗濯物に囲まれる つむいだ日々の吐息感じる
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「ひとしずく月の光にゆらめいて流した涙」ほら、ただの詩よ
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あの日だけ吹いた風に身を委ねたビニール袋 海を越えたか
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本当の自分がなければ仮面でもかまいませんとレシピの片隅
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