ニムラタクヤ
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今日も何もない素晴らしい一日だった。

白き腕 へそ出しルック 風を裂く 君の夏には 色香が宿る
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漆黒の スーツ纏いて 立つ美人 春の気配と 鼓動重なり
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愛・勇気 だけが友達 伝う唄 悲しむ子供 悟る父親
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生きる意味 問うても答え わからずに アンパんちぎり 心さまよい
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平凡を 斜めに睨み 育ったが 居場所ひとつも 凡に届かず
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またやった 艶の残滓に タブを閉じ 十分後には 賢さも消ゆ
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ハサミ音 黒き残骸 落とされて 肌にまといて そのままレジへ
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夢だった 何者かには なれぬまま スーツの袖を とおす朝かな
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ひきつった 笑顔が先に 出てしまう ほんとうの顔 奥で息して
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サムネイル あとひとつだけ ささやきつ 気づけば夜が 音もなく溶け
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道すがら まばゆき人と すれ違い 僅かながらも 胸が高鳴る
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父がまた 夏の手前で 崩れ落ち 季節外れの 腹巻ひとつ
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煙草香たばこのか 吐息ただよい 口触れる 舌のさきまで お前あなたで満ちる
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タリーズの ブラックコーヒー どす黒く 染まる胃袋 ま、それもありか
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縄跳びの 弧に揺れおる やわらかを こぼれぬように 目だけですくう
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カーディガン するりと滑り のぞくのは ブラのひもより 自分の欲望
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子のあそこ ソーセージとは 言うけれど フランクフルト 父は誇らし
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火の中も 水の中でも 探したが マサラは遠く ブラックな世代
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カブトムシ ツカマエタクテ ヨンジュウニサイノアタマデ ナツガカガヤク
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イキたくない 学校なんて 消えちまえ 朝焼けなんか キレイじゃねえよ(by 14歳)
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あたたかく ふたつ寄り合う 肉まんに 思わずよぎる あの子のたわわ
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カレーよそい 福神漬けを 添えすぎて しょっぱくなった ソルトの余韻よ
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世の多く 夢を捨てても 生きている 叶わぬ道は それも幸せ
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生きるとは 自分と世界 知っていく 小さな問いの 積み重ねだね
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好きなこと 得意なことが 重なって それに気付ける 人を天才
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食べるために 生きるなってさ ソクラテス でも私はもう 食べたいときに
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喧嘩した なんだか僕は 変な顔 みんなの顔も 違って見える
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