Utakata
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水面狼
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バカみたいに明るくて、どこか間の抜けた歌を詠みたい
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空よりも宇宙よりも高くからあなためがけて堕ちていきたい
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水色の君の抜け殻間違えて洗濯しちゃった もういないのに
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うみねこの翼青には程遠く我は海にはなれぬと知った
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靴を脱ぐ叫ぶ走り出す 人々とアスファルトの優しい冷たさ
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君よりも少し冷たい砂浜を歩く貝型の星突き刺さる
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化粧してオシャレな服着てヒール履き 裸足の前足伸びた紅い爪
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本を読む一時間かけゆっくりと時給はマイナス千六百円
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ゆふ暮れに伸びるあなたの影法師消え入りゆくのを見ないふりした
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手羽先を綺麗に食べる君の指丁寧に丁寧にしゃぶった
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似たような服着て笑う女達保護色の街に紛れて歩く
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ひたすらにただひたすらに山登る 眠れる我が子を背負いて登る
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夕暮れの姪と遊びし公園でオニサンコチラと貝殻を踏む
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劇的にドラマチックに生きている虚像の君を幾度も殺せり
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凍る朝這うように征く静けさよ君思う雪舌で溶かして
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天気予報マイナス
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度見て震え ふと、思い出すここは東京
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君に会うために通ったマクドナルド スマイル0円テイクアウトで
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ストーブのコンセント足で引き抜きし日 向かいの猫が死んだと聞いた
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手を伸ばす 届くはずない月さえも掴めぬこの腕ましてや君など
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寒空にふわりと舞うのは君の命 掌の熱で掴めず溶ける
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冬の日の床の冷たさ死にも似て 静かに確かに奪われる熱
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振られたジンジャエールの泡達に生きてく意味を見出してみて?
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好きなのはあの頃の風 風は声 声は思い出 思い出は君
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アルデンテの良さが分からぬ君と交わる私の焼き加減はウェルダン
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「う」の時の下唇が好きだから「さよなら」で行ってしまわないで、お願い
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たくさんの思いを 祈りを 亡骸を 抱きて笑う海はひろいな
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「明日死ぬ」と
宣
(
のたま
)
う君に捧ぐ花 鼻唄さえも途切れ途切れで
2
十字路に
赤色
(
危険
)
が灯るその一瞬
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秒間だけ世界は 止まる
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君の手を握って飛び乗る
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時 乗車駅では降りられません
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君のような猫のような君が一つ、伸びをした時 まばたきは永久
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あれは確か カナカナボーシとウソをつく ぼくのあだ名は昆虫博士
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