Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ジャッカル
フォロー
2
フォロワー
2
投稿数
13
太陽の季節が過ぎて向日葵の
頭
(
こうべ
)
は重く大地に向かう
9
泥濘んだ線香待つ
墓石
(
ぼせき
)
の地、石畳敷かれど往き戻れず
7
暁か薄暮の時か拐かし朝な昼な
夜
(
よ
)
な連綿の
涯
(
はて
)
8
浮寝鳥飛び立つ時の水鏡漣に割れ惑乱されし
12
用件の分からぬ電話忘れ得ぬ宣告受けた後と知る後
7
追慕せよ慈悲途絶えても追慕する絶えぬことなく追慕されるまで
5
延命の措置はしなくて良いだろう、どうして祖母が果ててから言う
8
死してなお美しきまま花々の光はいつぞ絶えて去り行く
7
夭折のまだ見ぬ叔母の名前だけわれ引き継ぎていまに生きてる
12
逢魔時、冥冥界尋めゆかば、仇なす者は阿修羅往き戻れず
6
悲しみを悲しむ心、悲しけれど、忘れ消さず悲しきままで
6
罪憎み人を憎まず、罪の重み捉え消せず、ゆえに人を消せ
5
帰らないの帰れないの、それは空、帰宅を急ぐ人らの上に
7