花藤もも    フォロー 1 フォロワー 3 投稿数 12

桃色の一筋すくい妹の麺つゆに入れてやる夏盛り 

遊具なく牙を抜かれた公園が防災無線の遠吠えで呼ぶ 

別れた日ベッドのすき間に読みかけの本を仕込んだ続きが気になる 

魔女、魔性 魔物の魔球 魔魔魔魔魔 母音の形は洞窟の闇 

先走り書かれた2人の記念日を修正テープの下に埋葬 

乱雑に星を繋いで愚かしい神話をつくった浜辺に夜明け 

渓谷のような肩甲骨下る背骨は線路 指列車行く 

カラコロロ ヤクルトレディーの来訪は察知する耳 上司を無視す 

叙々苑の品書きにほのり残る香を吸い込み胃の腑を目覚めさす朝 

指差しで神のお告げを待っている蓬莱軒の券売機の前 

ショベルカーになったつもりでチャーハンにレンゲを入れてニュータウン生む 

アイラブユー囁かれし身はこそばゆく味玉みたいな満月眺む