鹿野まち    フォロー 4 フォロワー 6 投稿数 38

上手に大人になれませんでした。

暇になり父の後ろをついてゆき喪服着たままコンビニへゆく 

オーディション落ちたあの子に動揺し手を抜いた午後 そんな青春 

眠るのがもったいなくて短歌詠む明日あすは昼まで眠ると決める 

思い出す昨日の言葉もやもやとホットケーキが上手く焼けない 

プロフィール:真面目というのは呪いだが今日は自分を褒めてあげたい 

朝が来る出社したくない布団から出る瞬間に試されている 

鳴き声がかわいらしいと書いてある辞典がかわいらしいと思う 

明日あすがくる 寝るのが怖い フィクションの誰かになりたいただ笑いたい 

バス降りて向かいから来るバスに乗り今すぐ家に帰りたい朝 

インスタに賞与を載せるOLがいて賞与のないOLがいる 

鹿といた去年の夏が眩しくてニューノーマルのノーマルって何 

バイト行き十歳下の子に教わる現在地をまだ測れずにいる 

積読の中から一冊拾いあげ前の主の三回忌待つ 

三塁側とぼとぼ帰る僕の横走り抜けてく子供の背中 

帰ったら手首に二本腕時計パラレルワールド今収束す 

特選とシールのついた果物のようになりたい契約更新 

オンラインプラネタリウム待つ顔が暗闇の中画面に浮かぶ 

この街で星は見えない見上げない今は帰れぬ故郷を思う 

新しい掃除機欲しさに夢に出るあれはどこ製おいくらですか 

退勤し降りたホームで反芻す今日の私の発言リスト 

本屋まで歩いていこうと君が言う引きこもるには本が欲しくて 

気怠さで休んでしまった水曜日カーテンひらけず明るい十九時しちじ 

後悔は頑張らなかった自分宛 転送できずにまた明日あすが来る 

雨宿りしてゆけ猫よ凛とした黒き背中に言葉届かず 

夕暮れの駅でぽつんとグミ食べる女子のまなこが謳う青春 

もうだめだ死ぬかもしれぬと腹抱え散らかった部屋が気掛かりになる 

明日こそ行くんだきっと明日なら今日とは違う私がいるはず 

三階の渡り廊下で反射する金色こんじき見上げ浴びるファンファーレ 

窓の外キャンプ始める友がいる夢の中でも混ぜてと言えぬ 

ひらめいて脳みそ減速しないまま動体視力がなくてさよなら