アオノハ  フォロー 8 フォロワー 8 投稿数 17

ぼちぼちです

コイン投げるように汽笛を上げ汽車が誰かの旅のはじまりを告ぐ  1

さらさらと落つ水音に目覚めれば窓に傾く柄杓の星座  2

きみがする青いピアスは揺れるたびぼくのこころで海を奏でる  5

坂道をころがってゆくコーヒー缶からんからんと夜の音階  5

ペダル漕ぐ速さで春はやってくる髪のリボンを風に泳がせ  5

恋文の言葉が重くすこしだけ傾いで月を眺めるポスト  5

月までは歩いて十年 満ち欠けをきみとながめて歩くのもいい  6

窓に月差してあなたのつかの間の眠りに青い毛布をかける  6

弦を弾くきみのゆびさき月のように光りわたしを夜にいざなう  1

「元気だよ」豚骨ベースの北風が声を連れ去る公衆電話  6

乗客を降ろしたあとは潮騒をのせて町へと帰る終バス  8

川沿いのマンションの灯はだんだんと消えていつしか星座のかたち  10

セロ弾きになって旅寝のそらのした奏でてみたい風の旋律  4

浴槽はしずかな波に満たされて今日のわたしを透明にする  7

軽やかに朝の階段駆けあがるきみはこころに小鳥飼うひと  7

正確に風を捉える少年のはねた寝癖が指さす航路  7

凪いだ海 灯台 雲がゆくり過ぐ春の車窓は春の額縁  1