樂々    フォロー 31 フォロワー 14 投稿数 410

エロガッパです。短歌は楽しき玩具。 自宅住所https://jbbs.shitaraba.net/otaku/4180/

都にて見るべきものと思ひきや雲湧き上る仙洞やまひとのほら 

五月闇さつきやみこれもあやなし風吹けば空さへしるく匂ふ橘 

郭公入りしかひなき山の井のあかで過ぎぬる中空の声 

袖の香の橘のみを形見にてわれも昔の人になりなむ 

夏の夜の明くるは早き天の戸を間なく水鶏の何叩くらむ 

郭公待つにもあらぬうたたねのただ一声に明くる夏の夜 

をかやまず水鶏くひなの叩くらむものを思へば明けぬ夏の夜 

玉水は軒に糸引くささがにの雲に閉ぢたる五月雨の空 

茂りあふ木の下闇を隔てつつあたりを照らす卯花の 

夜もすがら鳴く水鶏くひなにや合はすらむ軒端を叩く五月雨の声 

五月雨の晴れ間をいつと待つ浦船心尽し筑紫経る(降る)日数かな 

五月雨の晴れ間の月を待ち取りてまた色変ふるあぢさゐの花 

押し入れに詰めたパンツのえたのを取り出してまた穿く梅雨の頃 

名のみなほ⦿香の沼の花かつみかつ隠るる五月雨のころ 

五月雨の空に振り(降り)出でて郭公軒の菖蒲(根)をぞなく鳴く・泣くなる 

(葺)けば軒の菖蒲に散る(緒)止む暇なき五月雨の空 

五月雨の降るき軒端の橘はが袖触れし形見なるらむ 

小山田に雪解け水を引きはへてかはづの声も冷・清ゆる夜な夜な 

被害者の分まで生きて幸せになるから死刑勘弁してよ 

一人では死ねない弱いこんな僕赦してください行きずりの人 

冷蔵庫だけが大きいあの家はなぜか子供が生まれては消え 

期待して見詰めてたけどタネがあると知ってがっかりギロチンマジック 

地を這ひて鳴くと思ひし子規ほととぎすただ有明の月をひと越え 

に入りしかひ(峡)こそありけれ都にて待たで聞くべき郭公かは 

末の子は女房が悪魔と浮気して生んだ子なんだ俺は知ってる 

有明を見果てぬ夢のなごりにてまだ宵ながら白む夏の夜 

夏の夜を短きものと思ひしは恋知らざりし昔なりけり 

聞きつとは誰に告げまし郭公もの思ひ明かす閨の一声 

世の憂きに入らむと思ふ深山みやまより泣・鳴きても出づる郭公ほととぎすかな 

玉くしげ(蓋)上山の郭公明けぬまにいま一声もがな