女々死寝太郎    フォロー 3 フォロワー 2 投稿数 20

2021年1月9日、ハチミツで狂っちまった相棒(くま)に襲われ命からがら逃げ延びた。ヤツとまたハイパーヨーヨーを使った拳法で世界を取る日を夢見て、潜伏先のコロナ病床で詠い、罵声を浴びているなう。

罪のないイノセント鼻毛ごと抜いた 喉が痛い気がする翌朝 

仄暗くケラケラケラとストーブの上のやかんが泣いている朝 

つぎたしの梅割りのごと初恋はふやけてその酸い 失わねえじゃん 

電池切れ火災報知器はラスボスの部屋を開けるボタンとして生きる 

コロナ禍でテープ巻かれる喫煙所 ホトケは奥にございます、警部 

毎夜に曖昧に甘い蜜かぎIとmyの合間を舞う蜂 

使いかけノートブックの破れ目に青春のいとのようなものあり 

ライオンのおくすり手帳を繰って君に教える例のブツの名 

なんとなく渇いているように見えたサボテンに水をやる一月 

灯油切れ布団に入る まっさらな気持ちで春にまた会いましょう 

ガリガリになりたいあの子に送った金平糖という名の刺客 

一人では弾薬の場所も分からず「ごめん」と告げる決闘の朝 

傘をとじ初めて気づく雨ヨリのみぞれだったと初雪だったと  

風呂場から聞こえる悲鳴から逃げる カランに切り替え忘れたから 

湯気越しに「十字に切るの」十六で家出たお前にしゃもじ取られる 

<そこに私はいません>だって 当てがありすぎ、花が足りない 

「冬だな」と僕が思うと「冬だね」とあなたは笑い、そっと触れる手 

おにぎりの袋を上手に剥けたから大人になれたと感じた日に死ぬ 

お金とか愛とかなんとかいう前にゴミを出すから袋をくくって 

ウドンコ病で死んだダリアの亡骸をゴミ箱に入れた彼とは別れた